投資における独学の問題点

2022/04/23

 

何かを学ぶ上では、人から教えを受ける方が効率が良いこともあれば独学で学ばなければ成長しない分野というものもあったりします。


同じ目的を達成する上でどういった手段を用いるかは人それぞれであり、的を射るために石を投げる人もいれば弓を引く人もいますし、ICBMの発射スイッチを押す人もいるのです。


書籍は学ぶ上で必須のアイテムではあるものの、それをしっかりと読みこなし消化できるかはまた別の話です。


素晴らしい内容が書かれていたとしても、それを読者が理解できるかどうかはわかりません。


投資の場合、成果はしっかりと数字で現れますので、書かれていた内容自体あるいは理解が正しかったかどうかは、身を以て体感することができます。


もちろんそこには偶然の要素や時の運も含まれますので、全てが再現性を有しているわけではありませんが、自分なりの成功体験や失敗を経験することになります。


その中から見出された確からしさをどこまで一般化するのか、属人的な事象に過ぎないのではないかを判断するのは結構難しい問題です。


自らの体験が他人の参考になるという考え方自体に既に奢りがあるのかもしれませんが、情報源の偏りを避け見たい情報だけではなく違う価値観に触れ独善的な思考回路から距離を取るだけでも、かなり視界は良好になるはずです。


情報産業のビジネスモデルはお布施であるという梅棹忠夫の指摘は、今もなお生き続けております。

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