残酷な雇用に支えられる米国株

2022/06/03

 

当ブログは米国株ブログ村のブログですので、米国株の良いところを持ち上げがちですが、当然負の側面もあるわけでむしろ負の側面のおかげで高パフォーマンスが保たれていると考えても良いのかもしれません。


テスラの経営は株式のパフォーマンスにも大きな影響を与えますが、業績不振の際に思い切ったリストラがしやすいのも米国社会の特徴であり、それによって株価が支えられているのです。


日本社会も変わろうとはしておりますが、ここまでドラスティックなことができるかは分かりませんし、経営者・株主としての視点では良い環境でも従業員・労働者側の立場の場合、非常に厳しい社会です。


もちろん米国の方が日本よりもはるかに労働市場の流動性があるため、一概に良い悪いの判断はできませんが、急にリストラできる社会では真に安定した地位を手に入れるには労働者ではなく経営サイドに回らなくてはならないのです。


そういう意味においては才能のある方が自立しようとする良い社会とも言えなくもないですが、リストラや雇い止めは聞いていてあまり気分の良いものではありません。


日本で安定した雇用環境で働きながら米国株を買い叩くのは、ある意味では理想の組み合わせなのかもしれません。

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