投資情報を初心者向けに発信するYouTuberやSNSが儲かるのか、そういった情報を発信する自称投資家が増えました。
その一方でプロ（主にバイサイド）から見ると、明らかにおかしいような内容も少なくありません。
ピーター・リンチ的な素人の強みを生かした情報発信もないわけではないのですが、米国株ブログ界隈も一昔前は何とか10種みたいなちょっと考えればアウトパフォームの可能性が極めて低い陳腐な手法が流行ったり、セルサイドが投資初心者をはめ込む高配当投資に敢えて突っ込むみたいな戦略がもてはやされたりしました。
もちろんそういった手法で結果を出される方もいらっしゃいますし手法を確立している方もいなくはないのですが、ほとんどの方はそこまで極められず市場平均にすらアンダーパフォームするのがオチです。
そういった状況を見兼ねたのか、プロのファンドマネージャーが初心者向けに書き下ろしたような書籍も増えて来ました。
別に肩入れをするつもりは一切ありませんが、運用のプロとして投資に向き合っている方と普通の個人投資家とでは金融に関する知識や実践の基礎力が違います。
この界隈の情報発信の質は玉石混交です。
まともな情報の峻別も投資においては大切な要素ですが、本当にパフォーマンスの差をつけるのは市場の断片的な知識やトレーディングスキルではなく、洞察力や教養の方がはるかに重要かもしれません。
