モラハラっぽく略してみましたが、おそらくモラルハザードを略す方はあまりいない気がします。
多少のハッタリや超法規的措置を用いたとしても、取り付け騒ぎを起こされるよりははるかにマシな展開です。
もちろんそれを維持できなければ、大なり小なりの金融危機が訪れることになります。
シリコンバレー銀行やらシグネチャー銀行やら綻びが生じておりますが、日本も多すぎる地銀や信金をこんな感じで淘汰できていれば、ここまで停滞し続ける国家にはならなかったのかもしれません。
ただ、一方で淘汰には相当の痛みが伴います。
麻酔が効いていれば良いのですが、荒治療もときには必要です。
モラルよりもその場凌ぎをしなければならない瞬間というのは、相場に限らず人生においては避けて通ることのできないシチュエーションの一つなのかもしれません。