H3失敗と科学技術と投資

2023/03/07

 

前回はフェイルセーフで失敗寄りの中止で事無きを得ましたが、今回は失敗という表現を使わなければいけない事態となりました。


H2ロケットと比べるとはるかにコストパフォーマンスが高い設計ということですが、ミッションが成功しなければケチった挙句目的すら達成できなかったという批判に晒されかねません。


コスト面の競争力は確かに重要ですし、米国では既に民間が(と言ってもベゾス氏やマスク氏ですが)新たなミッションをコンプリートさせております。


投資も研究開発も失敗がつきものですし、その失敗が大きな糧となって大きな成功につながるのも確かです。


ただ、今のままですと親方日の丸的な宇宙開発依存はいずれ限界が来ることでしょう。


限界が到達する前に日本からも挑戦できる事業家やこういったチャレンジに資金を投じられる投資家(半端じゃない額が必要となりますが)が出てきて欲しいものです。


宇宙開発にとどまらず、学校法人を設立し地域から未来の一流人材を育てたいみたいな話もそうですが、自らのリソースの全てを偏った分野に集中投資する必要があるため、並大抵の覚悟では成し遂げられる話ではありません。


残念ながらこのレベルの投資は、資産形成云々の話ではありませんので、インデックス投資やバリュー投資がどうのこうのという話ではありません。


老後資金や生活のためではなく、夢に投資(他人の褌でない)できる投資家こそが本物なのかもしれません。

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