苦戦するお手本機関投資家たち(週間報告2019/07/21)

2019/07/21

投信



SPDRマンです。

今週のバロンズの巻頭はソフトバンクグループ【9984】の特集でした。
提灯記事なのか、バロンズの本当の注目銘柄なのかは定かではありませんが、
日本企業が巻頭を飾るのは珍しいですね。

ただ、それ以上に気になったのは、UP AND DOWN WALL STREETの
Andrew Bary氏のコラムの方でした。
Why Stocks Are Still the Best Investment, Even After a 10-Year Run「株式が依然最高」
(コラムの詳細は原文か、バロンズ拾い読み等で是非ご確認ください)
※リンク先は編集後記です。

米国株式の優位性についての解説記事ですが、
書籍でも取り上げられる様な機関投資家の苦戦を伝える内容でした。

カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS:カルパース)が発表した
投資リターンは6.7%で、10年間のリターンはS&P500指数を下回りました。
デイビッド・スウェンセン氏で有名なイェール大学基金も
米国株をポートフォリオに3%しか組み込んでおらず(更に減ってたんですね)、
この10年間の株価上昇の恩恵を受けられませんでした。

また、バークシャー・ハサウェイも大型買収案件がなかなか決まらず、
現金を余らせる一方、自社株買いも僅かしか実施せず、年初来上昇率は1%ほどと
S&P500指数との比較では、10年来のアンダーパフォーム状態となっております。

オルタナティブ投資の比重増加や金融株への偏重など、理由は様々ですが、
スウェンセン氏もバフェット氏も素人向けには伝統的な株式ポートフォリオを
推奨しておきながら、プロとしてはインデックスファンドというベンチマークを
上回るパフォーマンスを目指さなければならない状況の中、
結果的にS&P500指数をアンダーパフォームしてしまうこともあるのです。

扱う資金量が違いすぎますので、個人投資家とは単純に比較はできませんが、
いかにS&P500指数を継続してアウトパフォームすることが難しいかが、
感じられる内容でした。

それでは今週の週間報告です。




全体で5.71%のプラスです。
先週末時点では、+27,363円の6.83%のプラスでしたので減りました。
(先週比:-4,485円)

機関投資家の様な重圧もなくこれだけのパフォーマンスを享受できるのは、
本当にありがたいことなんだと感じるコラムを読み、
投資方針を改めて確認する週末となりました。


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