ダリオ氏のヘッジファンド戦略が身近に、リスクパリティーETF登場
(出典:Bloomberg 2019年8月20日 15:54 JST)
SPDRマンです。
ここ数日の振れ幅の大きい市場環境と要人の発言により、本格的に景気後退が意識されるような記事やブログの投稿が目立つようになりました。
そのような環境下で意識されるのが、大物投資家やヘッジファンドの動向です。
特に、景気後退を意識した形でポートフォリオを組んでいるレイ・ダリオ氏の動きに注目が集まっているように感じます。
SPDRマンもダリオ氏の著書は結構好きで、可能な限りチェックするようにしております。昨年無料で公開された『Big Debt Crises』はこれからの景気後退に向けて書かれた書籍で、今後の投資を考える上で非常に参考になります。
英語版ですが無料で入手できますので、是非チェックしてみて下さい!
Principles For Navigating Big Debt Crises BY RAY DALIO
(直リンクです。うまくダウンロードできない場合は公式サイトから入手して下さい)
この本の書評の記事も準備しておりますが、本日は書評ではなく、なぜこの書籍をダリオ氏が無料で提供したのかについての考察です。(内容が気になる方はThe Financial Pointerの書評を参照下さい)
【書評】Big Debt Crises (by レイ・ダリオ)
一つはダリオ氏は、著書による収入など全く必要としていないことです。分析した過去の景気サイクルの事例をより多くの投資家に伝え、景気後退に備えて欲しいということであったのだと思います。(これ自体は結構ポジショントーク的なところがあります)
SPDRマンはこの本の内容を真に受けすぎた影響もあり、昨年の夏〜秋にかけてあまり追加投資ができておりませんでした。(結果的に年末に買い付け出来たので良かったですが、こういうのは本当は良くないことですね)一方で、本格的な景気後退がもし来るとしたら、それはこれからかもしれません。
ただ、今年の今現在の世界経済の状況と、ダリオ氏が一年前に想定していた景気後退のシナリオとは、金利の水準が大きく異なります。もちろん中国が貿易戦争の対抗措置として、米国債の大量売却に踏み切れば、このシナリオに限りなく近づきますが、こればかりはどうなるかわかりません。
米国株ブロガーさんの中にはnote等で有料の情報も発信されている方もいらっしゃるかと思います。SPDRマンはブロガーさんのマネタイズは肯定派ですので、すごく面白い取り組みだと思っております。(ただし、自らが利用しないサービスの売り込みや、ボッタクリはダメです)そんな素人の情報商材を買うのであれば、名著を購入して読んだ方がためになる
という意見もあります。これも一つの考え方だと思います。
大切なことは、有料で入手した情報には、そこに資金を投入した分、バイアスがかかるということを知っておくことです。書籍化されたり、情報商材として有料化された情報を、有料で入手した方には、無料で手にしている情報と明確に区別されます。有料で入手した情報に価値があると感じてしまうのです。
この効果を利用して、本当に読みこなしたい情報に投資することが、投資家にとって有効な読書戦略ではないかとSPDRマンは考えております。
SPDRマンは、インデックスファンドと同様に、情報の価値を先入観で判断したり、好き嫌いしないよう心がけておりますが、結局読む本は偏ってしまっております。本業の都合でそれなりに書籍には目を通すので、投資関連書籍を読む割合は、読んでいる書籍全体の1割にも満たないと思いますが、それでもこれはどうしても読みこなしたいという本だけは購入しております。(逆に他の書籍は図書館等で済ましてしまっております)
無料で読めても価値のある情報(米国株ブログ村にもたくさんありますよね!)を提供している方には、心ばかりでもお礼やお返しがしたくなります。
そういう情報を発信できるようになりたいと願うSPDRマンでした。
とりあえずレイ・ダリオ氏の本はオススメです!