スタバの「犬以下」まで経験し変わった金銭感覚
(出典:東洋経済オンライン 2019/05/20 5:10)
SPDRマンです。
台風の報道を横目に、自分はぬくぬく過ごしております。
こういう非常事態時は、行政・メディアともに一丸となって、災害に立ち向かわなくてはなりません。(と言ってもメディアのできることは限られておりますが…Twitterやブログでの注意喚起も立派な啓蒙活動です!)
特に現場の自治体防災担当者、気象庁や国交省、防衛省、内閣府の防災担当等、本当に官僚機構総動員で事態に立ち向かっています。
大変な思いをされている方が多くいる中、罪悪感すら感じますが、自らに与えられた役割をしっかりと担うべく、こっそりとブログの更新です。
本日はウェルスナビのCEO柴山和久氏の著書の紹介です。
『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法』
(ダイヤモンド社)
SPDRマン自身はロボアドバイザーのようなサービスは全く利用しておりませんが、柴山CEOの資産運用にかける想いには非常に共感するところがあり、ついつい応援したくなってしまいます。
本の大まかな構成としては、著者自身の投資の失敗経験談、「長期・積立・分散」投資の有用性、日本の資産運用の躓き、資産運用のプロセス、プライベートバンクの役割とその恩恵を享受できる人をテクノロジーでいかに増やしていくか、そしてお金から自由にになることを順に追って説明して行きます。
ウェルスナビのCEOの著書ですので、最終的にはロボアドバイザーの活用を促す内容となってはおりますが、資産運用とお金に関する考え方に関しては投資分野のアントレプレナーである柴山氏の哲学が如実に反映されております。
正直に申し上げれば、ロボアドバイザーの活用を促す流れの部分を除けば、本当に素晴らしい投資関連書籍だと思います。
特に柴山氏自身の経験として語られている、日米の中流家庭の老後の資産格差の話(詳細は書籍をご確認いただきたいのですが、柴山氏は国際結婚をされ、同じ中流家庭出身の奥様のご両親が、会社の福利厚生のおかげでプライベートバンクのサービスを享受することができたため、柴山氏のご両親の老後資産とは何倍もの差があったという内容)は、今後の日本社会における老後問題を考える上で、非常に重要なエピソードであると感じました。
金融格差の助長を肯定するつもりはありませんが、同じような境遇でも、資産運用のノウハウがあるかないかで大きな所得格差を生み出すことは紛れもない事実です。
国は厳しい財政事情から、老後資金2,000万円問題の例を出すまでもなく老後資産の自己防衛を促さざるを得なくなっている現状の中で、AIやフィンテックに期待がかかっているのは間違いありませんが、「自立した個人」であるためにお金と向き合うには、ロボアドバイザーに頼るのではなくまずは自ら資産運用の知識を身につけ、お金に向き合うことが重要ではないでしょうか。
ロボアドバイザーにかかるコストを理解した上でそれでも資産運用を任せたいというのであれば、それはきっと良い選択となるでしょう。
SPDRマンのように自分で資産管理をすることを推奨する立場からも、是非一読をオススメしたい書籍でした!
参考:WealthNavi’s History
お読み下さる皆様の無事をお祈りしております