大学基金の不調とS&P500指数の優位性(週間報告2019/10/13)

2019/10/13

投信


(出典:バロンズ Harvard and Yale Missed the Stock Market Rally. Here’s Why.
Updated Oct. 12, 2019 7:51 am ET / Original Oct. 11, 2019 8:09 pm ET)

SPDRマンです。

米国の名門大学の大学基金のパフォーマンスが不調のようです。

以前にもイェール大学基金について週間報告で取り上げたことがありましたが、
またバロンズで取り上げられておりました。
(詳細は出典元の記事か、週明けの10月14日号のバロンズ拾い読みでご確認ください)

記事によると、2019年度の年間リターンでS&P500指数をアウトパフォームしたのは、
アイビーリーグの中ではブラウン大学のみとのこと。

また、記事に掲載されていたアイビーリーグの大学及び、それに準ずる有力大学
(スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、デューク大学、ボウディン大学)の大学基金と、
S&P500指数との2019年度の年間リターンと10年間の平均リターンの比較図においては、
単年度では前掲のブラウン大学とボウディン大学のみがアウトパフォーム。
10年間の平均リターンでは、全ての大学がS&P500指数をアンダーパフォームしております。

もちろんこの記事は、米国株式の優位性を示すための記事ですので、
切り取った期間がリーマンショック後の10年間であることには注意が必要です。

リーマンショック時は、S&P500指数をアウトパフォームしている大学基金が
あったことも明記しておく必要があるかと思います。

それを考慮したとしても、各大学の英知を集めて運用している大学基金でさえ、
S&P500指数を長期的にアウトパフォームすることは難しいのです。

もちろん大学基金は運用する資金が莫大ですので、小型株に走り市場平均をアウトパフォーム
しているように見せかける等の、小手先のテクニックを利用することはできません。

各大学、オルタナティブ投資の方で、現時点では資産評価額に計上できない、
お宝プライベートエクイティを隠し持っていることもありますので、
単純にアンダーパフォームしていると断定することはできませんが、
公開されている情報だけで判断するのであれば、指数に勝てていない事実は重く受け止めるべきです。

オルタナティブ投資が結果的に仇となっていることを考慮すると、
本気でS&P500指数のアウトパフォームを狙うのであれば、個別株で挑むべきです。
そうではない方は、是非インデックス投資で資産を形成しましょう!

それではS&P500指数連動商品による今週の週間報告です。



全体で3.79%のプラスです。
先週末時点では、+8,692円の1.57%のプラスでしたので増えました。
(先週比:+12,173円)

不安定な一週間でしたが、結果的に増えました。
バロンズのコラムによると、本家SPYは年初から今月11日までに18.5%上昇しております。

S&P500指数はベンチマークとして、様々な事柄との比較対象になりますが、
改めて本当によくできている指数だと感じた次第です。

ラグビー日本代表の快進撃に感動し、投稿が遅れたSPDRマンでした。

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