【AMZN】株を売却して何に使うのか

2020/08/06

書評


ベゾス氏、アマゾン株19億ドル相当を売却
(出典:ロイター 2020年8月6日 / 09:47)

SPDRマンです。

S&P500指数やNASDAQを牽引していると言っても過言ではないアマゾン株ですが、ジェフ・ベゾスCEOは毎年売却を続けているそうです。

アマゾンの将来に悲観的であるという訳では決してなく(一部は離婚で元妻の資産になりましたが)自身の宇宙開発ベンチャー、ブルー・オリジンの資金にしているとのことです。

多くの投資家が資産形成のためにアマゾン株に投資する一方で、創業者は既に次を見据えて動いているのです。

別に金持ちになることだけが投資ではありません。多くの方がお金が目的なのではなく、その資金によって何かを実現しようとしているのだと思います。

どんなにその時代に成功し富を積み上げたところで、インフレが前提の資本主義社会が続くのであれば、保有資産の記録はいずれ後世の人間に破られます。

そうではなく、その資金を使って何をしたかの方が、人生において問われているのではないでしょうか。

これは金額の多寡よりも生き様の問題かもしれません。

この問いに関しては、内村鑑三氏の『後世への最大遺物』が大変参考になる気がします。

アマゾンネタですので、ちゃんとAmazonアソシエイトのリンクを貼るべきところですが、青空文庫で無料で読めるのでそちらを貼っておきます。

この話は『デンマルク国の話』とセットで書籍になっているのですが、個人的にはこちらの方に印象に残っている一節があるので引用したいと思います。

国は戦争に負けても亡びません。実に戦争に勝って亡びた国は歴史上けっして尠くないのであります。国の興亡は戦争の勝敗によりません、その民の平素の修養によります。善き宗教、善き道徳、善き精神ありて国は戦争に負けても衰えません。否、その正反対が事実であります。牢固たる精神ありて戦敗はかえって善き刺激となりて不幸の民を興します。

広島原爆投下から75年、果たしてこの国は本当の意味で豊かになれたのでしょうか。

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