米国が覇権国であり続けるか否かを判断するにあたり、確認すべきことの一番手に来るのは軍事的なプレゼンスの問題かと思われますが、経済の覇権が続くかどうかの布石となるのが通商交渉です。
その中でも特に意識しなければならないのはスーパー301条の存在です。
当ブログでは時折言及しておりますが、為替操作や革新的技術において米国が自らの覇権に大きな脅威となり得る事象に対しては、必ずこの法律に基づく調査を行います。
このスーパー301条(1974年通商法301条)という言葉を見かけた際には、そこに必ず今後の投資に関するヒントが隠れております。
米国が何に力を入れて取り組んでいるのか、次のトレンドが何なのか、大抵は20〜30年後くらいにその答えがわかる事になるのですが、長期投資を志す投資家にとっては避けては通れない大きな時代の潮流である事が多いです。
今のIT偏重やAI等は、90年代後半〜2000年代初頭のトレンドに過ぎません。(そういえばスピルバーグ監督の映画『A.I.』は2001年公開でしたね)
今全盛期の投資家や経営者は過去のトレンドを掴んだに過ぎません。投資家は「今」ではなく不確定な「未来」を見据えて動く必要があるのです。
逆説的ですが未来のヒントはスーパー301条が教えてくれるのかもしれません。
全ての投資家は可能性の塊です