暗号資産はヘッジに適さない

2021/01/22

投資


何かと話題のビットコインをはじめとした暗号資産(仮想通貨)ですが、非常にボラティリティーが高いため、ポートフォリオの一部に組み込んだりお試しで保有している方の中には爆益または爆損している方もいらっしゃるかもしれません。

当初はデジタルゴールドとして、金などのコモディティや国家の通貨政策の失敗や決済システムへの信頼が揺らいだ際にその真価を発揮すると見込まれていたこともありましたが、現状の価格推移を見る限りでは完全に投機商品です。

これから大手運用会社やCMEのような先物取引所は、更に暗号資産の関連商品を充実させていくようですが、ポートフォリオの分散につながるような投資商品にならない可能性が高いことは認識しておいたほうが良い気がします。

確かに株式や債券、法定通貨とは明らかに異なる動きをしているのは事実ですが、他のアセットが大きな売りを浴びせられた際に逃げ場になるのではなく、半導体関連銘柄などシクリカル資産との相関性が高まっており、分散したつもりがかえって集中投資になってしまうかもしれません。

もちろん投機的な動きを敢えて利用している方もいらっしゃるかと思いますので、そこは好みの問題ですので否定はしませんが、通貨やコモディティの延長として保有しようとしているのであれば考えを改めた方が良いかもしれません。

名ばかりの分散はかえって資産価値を毀損します。

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