悲壮感なき下落は危険な兆候

2021/02/26

投資


久々に大きく崩れた感じがしますが、相場に悲壮感が全くないのは株高の恩恵を受けて余裕のある投資家が多いからでしょうか。

まだまだ政府や中央銀行の後ろ盾を期待できるため、市場に強気に出られる方が多いのだと思われますが、本当の危機はコントロールが効かなくなったところからが本番です。

コロナショックの際は米国の政策金利は利下げの余地が十分にありました。

ですが今回はその余力はありません。(FRBにもマイナス金利やETF買いの余地がありますが、おそらく導入は難しいでしょう)

コロナショックは下落のスピードはキツかったものの、ある意味単純で捉え方によってはかなりイージーだった相場が再び訪れてくれるとは限りません。

政策判断を誤ったり、市場が過剰反応をした場合はかなり悲惨な展開になりますし、通常の手法の投資家はほぼ全滅するかもしれません。(崩れないことを祈りましょう)

もちろん過度に悲観する必要もありませんし、投資家には常に楽観が求められますが、ここ10年の株式のリターンが良すぎた反動がこれからの10年にのしかかって来る可能性は覚悟した上で株式投資をした方が良いかもしれません。

QooQ