
日経平均が30,000円を再び割り込みモタモタしているうちにS&P500指数は4,000を超えてしまいました。
一年前が2,500くらいでしたので、かなり恣意的な切り取り方ではありますが、この状況で損するのが難しいのではないかというくらいの上昇です。
とはいえ誰もがその恩恵を受けているかといえば決してそうではないわけです。
しっかりと株式投資や資産運用をしている方にとっては恵まれた一年ではありましたが、多くの企業はコロナによって売り上げが減少し雇用環境は悪化し、場合によってはこれからさらに厳しい状況が訪れるかもしれません。
そのような厳しい環境でキャッシュが不足する企業や個人がいる中で、投資家はカネ余りが続いている方も多いように感じます。
そういった不均衡な状況の時の方が投資家にとっては都合の良い状態になりやすいのが、なんとも皮肉な感じではありますが、しっかりと結果を出している方にとっては、実体経済のためにどうお金を使うかを試されているような相場にすら見えてきます。
贅沢な悩みの方が意外と難しい問いかもしれません。