やらかしたアルケゴスがドロンする準備をしているそうです。
世界的な金融緩和で生じた過剰流動性（カネ余り）が、ハイレバレッジ取引に向かうというのはお決まりのパターンですが、アルケゴスの一件がパリバ・ショックに準えられるとすると、そのうち第二のベアー・スターンズや本丸となったリーマン・ブラザーズがひょっこり顔を出してくるかもしれません。
とはいえ歴史は全く同じ形で繰り返されるケースは稀ですので、違う方向に進んで行くのだと思いますが、経済危機にはならなくともやらかしたファンドから取りっぱぐれる残念な投資銀行や証券会社が出て来る可能性は結構ありそうです。
投資銀行やヘッジファンドは美味しい商売だなと感じることも多くありますが、こういった高額な訴訟のリスクに晒され続けることの代償は結構大きいと思います。
イメージの問題もあるため皆さんあまり表立って話されることはありませんが、投資銀行やヘッジファンドの幹部クラスになると、個人でも結構訴訟を抱えられていることもあるため本当に大変な職業だと思います。（有る事無い事ふっかけられている有名税的なこともあれば、男女問題や詐欺的なスキームに加担して訴えられていたりと事情は様々です）
他人のカネではなく自分の資産を好き勝手動かしている方が、多少辛い思いをすることがあったとしても精神衛生上は絶対良いです。
市場で適当に生き残っていれば、上記のような巨大資本のミスも回り回って取り込めることになるので、生きているだけで丸儲けです。
問題は自分も欲をかくとやらかす側になってしまうことですが…笑
