みんな大好き日銀のETFネタですが、とうとう先月買い入れが完全に見送られました。
2013年に量的・質的緩和を導入してから初ですので、大きな転換点となるかもしれません。
当時の風潮は結構鮮明に覚えておりますが、日銀は中央銀行として渡ってはいけない橋を渡ってしまった的な論調が多かったものの、アベノミクス初期の相場の恩恵を受けて結果でねじ伏せるような展開になっておりました。
もちろん今現在でも、この政策が正しかったかどうかの最終的な判断をするには早すぎるかと思われますが、バブル崩壊以降長年くすぶっていた日本市場が久々に他の外国市場と比較できるくらいのパフォーマンスを残したのは紛れもない事実です。
もちろん副作用はこれから現れてくるのかもしれませんので油断はできませんが、口先だけではなく実弾で介入できる潜在力は結構大きい気がします。
割と投資家は、中央銀行の介入を市場が歪む根本原因として嫌う傾向がありますので、正常化に向けた一歩として歓迎されるのかなと思います。
日本市場もいずれは自国のインデックス系商品だけでも資産形成できるような時代が到来しなければなりませんが、その道のりはまだまだ先が長そうです。