米中対立が本格化する中、バイデン政権は防衛や監視技術分野に関連すると見なされる中国企業59社の上場証券を米企業が売買することを禁止する新たな大統領令に署名しました。
これを受けJPモルガン【JPM】は同社の債券指数からファーウェイの米ドル建て債を除外することになりました。
ドル建て外債の話ですので、いきなり米国株投資家に直接的な影響が波及するわけではありませんが、指数というものは政治的な圧力でいとも簡単に歪められてしまうものなのです。
投資の世界は常に歪ながらもそれなりにうまく機能していると思われますが、どんなに機械的な運用を行ったとしても、こういった属人的な現象はつきものです。
別にこの一件だけで世の中が大きく変わるわけではありませんが、インデックスプロバイダーが提供する指数も常に権力や金の力で歪められております。(その方が金融サービス業的には儲かるからです)
それでも指数を利用する価値は十分にあると思いますが、万能なものではなくむしろ疑ってかかった方が、投資家により多くのリターンをもたらしてくれる気がします。