
コロナショック直前もかなりの株高でしたが、コロナショックの底から切り取って考えると凄まじい株価ラリーが続き、ショック前をはるかに上回る株高となりました。
急落した直後からの急回復で、米株の主要三指数は一年待たずして最高値を更新してきたことからも、あの一ヶ月をうまく切り抜けられていれば、多大な恩恵を受けることができました。
その一方で、ここまでの上昇を経験してしまうとさすがに高値を警戒する識者も増えてきている現状があります。
ただ、世界的な金融緩和によってコロナショック以前とは市場に出回っている資金量も桁違いですので、なかなか判断が難しいのも事実です。
「現金はゴミ」というレイ・ダリオ氏の言葉も、株価急落の際にリスク資産に投資を煽るには有効な言葉だったかもしれませんが、ここ最近ブリッジウォーターのパフォーマンスが冴えないせいか、あまり聞かなくなってしまいましたね。(2018年の年末に株価が崩れた際にしっかりと結果を残してダリオ氏が絶賛されていた頃に比べると、コロナショックを回避できなかった後はダリオ氏を取り上げる報道も減ったように感じます)
識者の意見というのは元々当たり外れが激しいですし、人によって得意にしている分野や脂の乗っている時期も異なります。
気をつけるべきことは分散投資と同様に、特定の識者の意見に傾倒しすぎることは避けるべきです。
あくまで参考程度にとどめておき組み立てるべきは自分自身の見解です。
識者がご自身の代わりに運用してくれるのであれば話は別ですが、投資ブログの読者の多くは自分自身で運用をしているはずです。
中には本当にためになる情報が含まれていることもありますが、基本はないと思っていた方が良いでしょう。
一体投資家は、何をもとに投資判断をしているのでしょうか。