トラウマなき米国株と日本の投資トラウマ世代

2021/07/23

投資


日本における資産運用のリスク資産の比率が低い問題は、過去のトラウマが原因だと指摘している記事がありました。

これは本当にその通りで、バブル崩壊やドットコムバブル、リーマン・ショックが主たる原因だと思われますが、実際に日本市場では長期投資が報われなかった期間が長く続いてしましました。

もちろん米国も大恐慌を引き合いに出すまでもなく、過去には幾度も長期投資があまり報われない時期というものを経験してきているはずですが、最終的にはその停滞期間を凌駕するほどのリターンをもたらしてきたことで、右肩上がりの神話を築き上げてきました。

日本の場合は、バブル崩壊のトラウマや就職氷河期等、資産形成に大きなトラウマとなる世代間格差と世代間対立を生む構図を作り出してしまいました。

それぞれの世代において、お互いの言い分があるはずですが、そんなことで言い争いをしている余裕がないほどに、日本という国は個人の資産形成では窮地に立たされてきております。

おそらく多くの方が日々の技術の進歩等でサービス向上の恩恵を感じているかと思われますが、同時に日本という国が全体的には他の諸外国と比べて貧しくなった或いはかつて程の余裕を感じられなくなってきているのではないでしょうか。

日本も資産運用のカルチャーが他の先進国並みかそれ以上の投資文化が根付かなければ、世界の成長の恩恵に肖る事はできなくなります。

好き嫌いではなく必須のものとして、そしてトラウマを乗り越えて投資文化が根付くことが求められております。

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