予想にばらつきが出るという正常化

2021/08/23

投資


ここのところの好調な相場の恩恵を受けてウォール街では人材の引き留めに躍起になっているそうですが、コロナショックを切り抜けたストラテジスト達は適当に強気な見通しを示しておけば濡れ手に粟のボーナスをゲットしておりました。

しかしながらそう言ったボーナスステージ期間も終盤に差し掛かってきたのか、見通しの意見が割れてきているそうです。

もっとも本来は意見の違いが出る方が健全な姿だと思いますので、やはりコロナショックとその後の財政金融政策は特別だったということでしょう。

少し真面目な話をすると、予想には本気で当てに行っている予想と、予想者のインセンティブに有利にはたらくように仕向ける予想があります。

前者は真理の追求といった要素が強く、後者は願望や政治的な意図・ポジショントークが含まれます。

別にどちらが良い悪いという話ではなく、その傾向を掴んだ上で予想を眺めてみると、表層的な数値やデータからは読み取れないものが見えてきます。

必要なのは未来を占う水晶玉ではなく、パンツ職人的な技術なのです。

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