
米国市場も日本市場も政治に大きく翻弄されていますね。
菅前首相の自民党総裁選不出馬観測から上昇を始めた日本市場も、岸田ショックという言い回しが使われるレベルでご祝儀の上昇分を打ち消してしまいました。
衆院選の前倒しによるご祝儀相場の継続を目論んでいたのかもしれませんが、新政権の支持率も含め低調なスタートとなってしまったようです。
通常の日本の衆議院解散総選挙は相場的には「買い」のはずでしたが、岸田政権はどうも市場には歓迎されていないようです。
金融所得課税の強化を打ち出している政権ですので当たり前かもしれませんが、株価が下がってしまえば期待していた税収も確保できなくなってしまうのが市場の難しさでもあります。
格差の是正を謳いながらNISAやつみたてNISAの恩恵受ける中間層の資産を削り、トレーディングで儲ける層に市場の恩恵を集中させるのは、政権が目指す本来的な趣旨とは違う気がしますが、自民党総裁選が導いたのはこういう方向性なのでしょう。
幸いにも直ぐに衆議院選挙ですので、自らの想いを託すチャンスがあります。
貴重な一票を有効に使うのも、政治からは距離を置くのもどちらにも合理性がありますが、最終的に責任を取るのは自分自身です。
同様に投資のポジションも自己責任である以上、納得の行く選択を目指しましょう。