成功者よりも失敗者の書籍の方が学びが多い理由

2021/11/23

書評


成功した人の話はサクセスストーリーとして持て囃される一方で、努力や才能そして運の要素も含めて読者にも全く同じ条件が揃うとは限りません。

その一方で失敗した話というのは不運だったこともありますが、どのようなところで躓きがあったのか様々なことを教えてくれます。

投資ブログでも、爆益ブログよりも爆損報告ブログの方が人気があるのは、単に人の不幸は蜜の味というのもあるかもしれませんが、やはりそこには多くの学びがあるのです。

資産運用において、プロの世界ではアンダーパフォームは死活問題(それが原因で職を失う可能性あり)ですが、素人の投資家はそこまで厳しい環境下には置かれておりません。

とはいえ、せっかく投資をしているのに損失を膨らませてしまったり、市場はそれなりに好調にも関わらず自らのポートフォリオの不調が続いた場合、投資なんかしない方が良かったあるいはインデックス投資で十分だったという結果にもなりかねません。

知識や経験の厚みというのは、遠回りした方が結果的には大きな成果につながる可能性が高まるという研究報告もあるように、一時的な試行錯誤は決して無駄ではなくより大きな成功への糧となる可能性もあります。

その成功への糧を自らの失敗経験だけではなく、他者からも学ぶことができることは非常に大きいです。

投資の世界では貴重な経験の持ち主が退場してしまうことも多く、学びが継承されないことも多々ありますが、秘伝のノウハウは情報商材ではなく、のたうち回る情報発信者の生の声の中にあるのかもしれません。

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