小数点を用いることによって、あたかも激安あるいは超お得に見えてしまう現象が起きることがあります。
暗号資産はこういった投資家心理を想定し、ビットコインの最小単位は1サトシ(0.00000001)と設定されており、イーサに至っては最小単位のウェイがあり、1イーサの100京分の1(0.000000000000000001イーサ)に相当するそうです。
最近流行りのシバイヌは19日午後に0.00004893ドル前後で取引されていたそうですが、このバカバカしい取引単位がペニーストック(低位株)を選好する投資家を刺激しているとのことです。
かつて存在したジンバブエドルは、その比ではないレベルで小数点を活用しなければならないほどのハイパーインフレが発生し、結果的に本当にゴミと化しました。
暗号資産が価値を持つことがあるのも事実ですが、それはデュシャンの『泉』を引き当てたと思った方が良いでしょう。
もしかしたら価値を持つものがあるのかもしれませんが、客観的に見ればただの便器なのです。
通貨の価値を再発見するという意味では、概念や制度自体を問い直す作品として非常に価値があると思いますが、やっぱり便器です。
クソではなく、クソの受け皿です。
オークションで高値が付いてくれると良いのですが、おそらく多くの方が便器に有り難みを感じるのは実際に使用するときであって、汚い便器を部屋の真ん中にアートとして飾っておく事に価値を感じる方は非常に少数でしょう。
NFTの動きを見ていると、仮想通貨も含めブロックチェーンで如何にぼったくろうとしているかがよく分かります。