こういったよく見かける暴落論の多くは市場のノイズとして聞き流すべきですが、メディアはそれなりに様になる執筆陣を用意しております。
もっとも出典元の記事は、コラム後半の競馬予想同様かそれ以下の精度ですが、本日の慶應の小幡氏は財務省・金融庁に関しては一定の情報ソースを持っているはずです。
小幡氏は平成4年入省ということですので、本省に残っている同期は審議官になっている年次です。永田町寄りでパッと思い浮かぶのは岸田政権で首相秘書官となった中村光輝氏、今回の衆院選京都4区で無所属(旧民主党系)で当選し返り咲いた北神圭朗氏あたりでしょうか。
官僚はもちろん能力の高い方が多いですが、どういうベクトルで優秀かは人それぞれ異なりますので得意不得意、向き不向きがあります。
同期が出世競争をしている中で競馬予想を仕事にしている方の発言にどこまで重きを置くべきかは判断が分かれるかと思いますが、投資タイミングと暴落に関する記事は実務から外れた方の予想は基本的にエンタメです。
小幡氏も2014年まではGPIFの運用委員でしたが、現在は批判する側に回っております。
全てはポジショントークなのです。