最近(といっても20年以上は経過していると思われますが)は、資産運用業界および社会全体のことを考え、インデックスファンドを推奨しているバフェット氏でありますが、本来のプロとしての彼の偽らざる本音はこちらでしょう。
もちろんバフェット氏が驚異のパフォーマンスを残してきた頃と現代では環境が異なりますし、預かる資産が大きくなればなるほど難易度が急激に上がっていくのが投資・資産運用の世界です。
現代ポートフォリオ理論がアカデミズムの世界に与えた影響は非常に大きいものがある一方で、実務の世界では全てが理論通りにはならないからこそバークシャーのような企業が存在するわけです。
出典元の記事ではリスクの定義の違いについて触れておりましたが、自然科学や数学の世界とは異なり、マーコウィッツ氏が設定したリスクの定義と実務家であるバフェット氏のリスクの定義は別物なのです。
リスクという言葉自体に多義性や曖昧さがあるからこそ、リスクマネジメント的な商売が成り立つように、もともと言葉自体が非常に商業的なワードになってしまっておりますが、SNS上とかで前提となる定義の認識合わせもせずに議論しているのはおそらくただのアホでしょう。
通説的な見解が必ずしも正しいとは限らない(運であろうと偶然であろうと何であろうとリターンが証明してくれます)のが、投資の良さでもあります。
ポートフォリオと心を燃やせ!(♪含み益が燃える音)