人の幸福度を測ることは果たしてできるのか。
おおよそ不可能であろうこの命題に対して、英国で生まれた功利主義は「最大多数の最大幸福」を目指し、量的快楽主義から質的快楽主義へ向かい、海を渡り米国ではプラグマティズムと形を変え、市場経済ひいては資本主義社会を支える重要な基盤となっております。
言語体系が異なるからかなのか、日本語ではあまり意識されませんが概念や物事に対して「それを数えることができるか」という数詞の部分を英米系では非常に気にします。
数字で数えられるカウンタブルな事柄は、今風に言えばKPIのような尺度で解決できる事象であり、心は本来「その他」の部分のはずでした。
また、論理学の世界でも似たようなアプローチで心を説明することがあります。
心の問題までも企業業績のために差し出したいかはよく考えた上で、職業や労働環境を選びたいものです。
選択の余地がなかった方は、別の資本で補うか心太を食べましょう。