投資家の利益を蔑ろにしてきた東証は変われるのか

2022/01/31

投資


東証改革がセンセーショナルに取り上げられておりますね。

ぬるま湯基準で諸外国では上場できなかった或いは上場維持できなかったであろう企業が市場から甘い汁を吸って今まで恩恵を受けてきたのだと思います。

胴元である日本取引所グループ【8697】や上場企業はそれで十分だったのだと思いますが、蔑ろにされすっかり痩せ細ってしまったのは日本国民という結果になってしまっておりませんでしょうか。

強欲な資本市場とはいえ、その力を利用して良質な仕事や雇用の創出がなされるべきるはずが、平均賃金は上昇せず雇用の流動性もリストラの方だけが進み人材の争奪戦による再雇用はあまり上手く機能しているようには見えません。

ブラック企業を市場から退場させず野放しにしたツケは、何も雇用問題にとどまらず日本企業の国際競争力ひいては日本の国力にまで良くない影響をもたらしてしまったと言わざるを得ません。

一昔前まではそれでも大企業が創出する価値や雇用を評価できたのかもしれませんが、日本企業が蔑ろにしてきたのは従業員だけではなく株主ではなかったでしょうか。

新しい資本主義でも新自由主義でも何でも構わないのですが、もっとシンプルに本来的な株式の趣旨・規範に則った市場を作り上げて欲しいものです。

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