イエレン米財務長官は、インフレ進行の道筋について昨年の見通しが間違っていたことを認めました。
旦那選びのミスではなく、インフレの見解のミスです。
もっとも、当時ロシアによるウクライナ侵攻を事前に予測し織り込まれていたかと問われると、それは難しいでしょう。
そしてイエレン氏ほどの人物になると、自分の見解の正しさよりも自らの発言によって市場の安定に寄与する方を選んでいると思われますので、意図的な誘導があった可能性も投資家は常に注意するべきです。
自分の論拠や理論が正しいことを声高に主張する層は所詮は小物です。
本当の大物は自らの発言に影響力があるため、ただ単に正しいことを述べるのではなく、発言によって何をコントロールし、どう導くかを考えているのです。
論理的な正しさを拠り所にするのは物理学会にでも任せておいて、実利を取る方向に舵を切りましょう。