日銀VSハゲタカ

2022/07/03

 

この界隈では有名なジョージ・ソロス氏とイングランド銀行の逸話が語り継がれているように、中央銀行に挑み打ち負かすというのはヘッジファンドの運営者側にとっては一つのステータスのようです。


もっともただ儲かれば良いハゲタカと国民生活を付託されている中央銀行とでは、その責任の重さが異なりますが、仕掛けているヘッジファンドにも市場に対する独自の哲学や正義があるのだと思います。


ヘッジファンド側の視点に立てばソロスを讃えることが多く、逆に規制当局側の立場に寄る論調に立つのであれば「中央銀行には逆らうな」的な路線になります。


当ブログのようにどちらも潰し合え的な論調もなくはないですが、まぁこれは典型的なマスコミ的スタンスですので、ちゃんと資産運用をしている方はご自身が取っているポジションに近いスタンスに寄せるべきですし、反対意見をしっかり咀嚼することで投資家としての視野を広げるべきでしょう。


今回のケースは日銀が舞台ですので、場合によっては国益が損なわれるケースがない訳ではありません。


国家レベルでの札束での殴り合いですので一個人投資家がどうこうできる話ではありませんが、こういう話が出てくるとセントラルバンカーになるというのは、他とは一味違った経験ができる就職なのだろうと思います。


カネに走るのであれば投資銀行やヘッジファンドの方が圧倒的に良いと思いますが、お金で買えない価値があるマスターカードでは買えないやりがいを手にしたいのであれば、中央銀行への就職は非常に魅力的です。

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