アベノミクスに関するサマーズ元米財務長官の見解が掲載されておりました。
長期的な不況や停滞に対する打開策は、過去に様々なアプローチや試みが実施されて来ましたが、決定打となるものにたどり着くことができなかったのが日本経済です。
決して完璧なものではなかったかも知れませんが、結果を出したマクロ経済戦略の再プログラムとしては文句のつけようがないものだったと評価されているようです。
この点に関しては、リフレ否定派であったとしても認めざるを得ないでしょう。
次の危機に対する教訓や研究対象として、良い面も悪い面もアベノミクスの遺産は残り続けます。
欧州や米国だけではなく、日本もまたアベノミクスを研究し、次の危機では通用しなくなっているであろうアベノミクス的アプローチを超えた政策を考えなくてはなりません。
その一方で、政府や中央銀行の政策に頼り続けるのではなく、国民もまた呼応すべく投資文化や資産運用に関する知識の蓄積を深めて行かなければならないのかも知れません。
遺産はありがたいものではありますが、それに頼りすぎると食い潰すことになるのは家庭でも国家でも一緒ですので、研究対象としての恩恵を享受しましょう。