強気相場判定の難しさ

2022/08/12

 

市場の特性上、下落の際は暴落したりしますので弱気相場入り(一般的には最高値から20%下落)は話題にしやすいですが、逆に強気相場入りの方は、反動による急激な上昇の場合を除くと、模索の中での上昇の結果として気がつけば強気相場だったということに気がつくケースもあるため、断定が難しいとされております。


リーマンショックの際は一度強気相場入りしたにも関わらず、その後二番底があったため、底から強気相場に入ったと明確に判断できたのはアベノミクス相場が始まってからの2013年3月の最高値更新の頃だったそうです。


一部のアナリストの定義によると、最高値を更新できていないと「弱気相場の中の強気ラリー」に過ぎないそうですが、日本の株式市場は一体何年間弱気相場をやっているのでしょうか。


そうではなく底値から20%の上昇を強気相場入りという定義に頼るならば、数字上はナスダックは戻りましたしS&P500指数も脱却間近です。


しかしながら、ちゃんとした結果を確認するためには、相当程度の時間を経てから答え合わせをしなければなりません。


投資家はカチッとした断定の中ではなく、フワッとした不確実性の中で決断しリスクを取るからこそリターンが望めます。


逆説的ではありますが、将来を保証するものではないからこそ、未来は切り開かれるのです。

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