ドル建てだと日本株も負け組

2022/08/31

 

ロシアのウクライナへの侵攻後、世界各国の主要株価指数が軒並みマイナスに沈む中、日本株だけは比較的ダメージが少なく時期によってはプラスに転じておりましたが、これは円安効果のおかげでドル建てだと実は悲惨だよというのが出典元の記事です。


言わんとすることはよく分かりますし当ブログではおなじみの円がゴミ化したおかげで、円建てだと見た目は良くても実は結構削られていたりするのはよくある話です。


今まで日本の投資家は円建てだと資産がダブルパンチで削られておりましたが、実はドル建てだとそこまで削られていなかったのです。


どちらが良い環境かは一概には言えませんが、もし仮に日本の投資家が投資を継続できなかった原因が下落に伴う狼狽売りや含み損であったのであれば、今の環境は悪くはないのではないでしょうか。


もっとも、インフレ等を考慮すれば投資をしていない層が不利益を被ることになるかと思いますが、今まで散々リスクを取ってこなかった日本人がたどり着いたのが今の日本社会ではなかったでしょうか。


機関投資家は別かもしれませんが、日本の個人投資家は日本株を買い支えるよりもしっかりと利益を出すことの方が重要です。


変な愛国心よりもしっかりと実利を取って下さい。


出典元で取り上げられているハワード・マークス氏の7月のメモ「I Beg to Differ」は、人とは違う道の重要性を説いておりその中でイェール大学基金の話も出てきますが、当ブログのテキサス大学ネタが理不尽でも結果を伴っているのは、おそらく型からはみ出しているからでしょう。


論文の査読ではないですが、新規性とオリジナリティーが市場の原動力です。

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