マスク氏が自身の保有するテスラ株をツイッター買収後に追加で売却したそうです。
4月と8月に今年既に2回ほど売却を実施しており、追加の売却の計画を否定しておりましたが、市場は追加の売却は織り込み済みだったとのことです。
マスク氏は投資家ではなく事業家だと感じるのは、彼にとってはテスラという企業はミッション達成の道具にすぎず、会社の経営の安定や自動車産業など取るに足らない話だということです。
もちろん、ここまでの規模になれば雇用に対する責任等の社会的責任を負うことになりますが、宇宙への進出や言論の自由への挑戦という大義に対しては、作り上げて来た事業も躊躇なく切り売りできるのです。
こういった判断力が彼の魅力でしょう。
もっとも、株価の上昇を期待して投資している投資家にとっては利益相反的な行動でもあります。
カネへの執着のなさが強みであることは、株主を報いてくれるとは限りません。
株は脳死ガチホが正義ではなく、お金が必要なここぞというときにしっかりとキャッシュに戻すことができる方が、柔軟な投資ができている証です。