テスラとマスクは別物語

2022/12/15

 

多くの方が気がついている通り、マスク氏にとっての自動車産業は目的を達成するための一つの手段に過ぎず、トヨタにおける豊田家やBMWにおけるクヴァント家のような一族とは明確に異なります。


コロナバブルでテスラ株は跳ね上がりましたが、今年の年初来リターンは散々たるものです。


オーナー一族であれば堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、もって万世のために太平を開かんと欲しければならないところ、マスク氏はしっかりと利確し税金を支払うという大義のもと資金を宇宙産業(とツイッター)にシフトしております。


自動車産業は裾野が広いため多くの雇用を生むため、産業界にとってはありがたい存在です。まるで経産省の役人のような論調ですが、そういった業界を支えて行くことに使命感を持ったりテスラ株のパフォーマンスが何よりも大切みたいなファンドマネージャーとは違う部類の人間だということです。


分かりきっていたことではありますが、S&P500指数は改めてテスラを高値掴み採用していることを再認識するとともに、株式は他人の褌であることがよくわかる瞬間でもあります。

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