フードロス

2022/12/04

 

「もったいない」ということばが当たり前に存在する日本においては、節約は当たり前のように美徳となっておりますが、観客によるスタジアムの清掃が雇用を奪い、フードロスによる食物の生産拡大が、GDPの増大に寄与しているという発想も未だに存在しております。


経済の規模こそが国力であるという発想も、もちろん正しい部分もあるかと思いますが、その内容や質の部分も高めなければ本当の発展とは言えないのかもしれません。


たとえ賃金が上昇していても、物価高や訴訟社会に悩む米国人の本当の可処分所得は、一説には日本人のそれよりもはるかに貧しくなっている可能性もあるということを認識しておく必要があります。


日本国内でも都市部の方が地方よりも相対的に高所得だと言われておりますが、不動産価格や物価等を勘案すると地方の方が暮らしやすいという現象は割とよく耳にする話ではないでしょうか。


月並みではありますが、フードロス対策に寄与することは節約にとどまらず美徳です。


廃棄直前のものを安く買い叩くのも投資ですが、価値のある食材や料理にきちんとした対価を支払い農家やレストランに寄与するのも投資です。


選択肢は一つではありません。

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