薄々多くの投資家が勘付いていることではあるかと思いますが、「産業のコメ」と呼ばれる産物こそがその時代の趨勢を左右することになります。
高度成長期の頃であれば鉄鋼でしょうし、現代は間違いなく半導体となります。
そしてその生産や流通の要衝を押さえることができるか、ひいては製造における核心技術を手中に収めることができるか否かが鍵となります。
冷戦後のグローバルな世界においては国籍に関係なく、優れた企業が開発を担えば済む話でした。
もちろん特許や企業秘密などが大きなモートとなり、それによって業績が飛躍的に伸びるのだと思いますが、その牧歌的な世界観は既に過去のものであるようです。
確実に新たなカーテンが引かれようとしていますし、こうなることは既にずっと前から既定路線ではありました。
もちろん市場は既に織り込み済みかと思いますが、それでも当局の発表を見据え株価は更に動くようです。
日米蘭側にも中国側にも投資は可能です。
ただ、どこかの段階で国籍が投資先に影響する段階が訪れることもある可能性があることは忘れないようにしたいものです。
市場はそれすらも織り込んでいるのかもしれませんが。