投資「偽情報」との向き合い方

2023/01/05

 

投資においては不確実性を前提に情報発信がなされるため、最初から「偽情報」と断定するのが難しい部分もありますが、確実に「偽情報」による情報戦は存在します。


単純な事実誤認からアフィリエイト等の情報商材への勧誘に伴う情報発信、或いはわざと間違った情報を流すことで他の投資家を欺くような手法もありますし、規模が大きくなると相場の誘導に繋がるケースもあります。


このような話は個人投資家にとどまらず機関投資家でも起こる話で、先日SMBC日興証券がしょっ引かれていたような不正もあれば、大手資産運用会社のように自分達の生業であるインデックス系の商品にステルスマーケティング的な誘導をしているケースもあります。


最終的には個々人の利益になれば良いのですが、世論工作の結果「偽情報」によって不利益を被るような結果がもたらされてしまうと、資産運用の趣旨に反することになりかねません。


当ブログもアウトパフォーム出来ていない方へはインデックス系の商品の活用を促すナッジを用いることがありますが、これも一種のリバタリアン・パターナリズムであり、考え方次第では情報戦です。


「偽情報」も使い方次第では非常に役に立つこともあるのですが、殆どの方にとっては有害な情報である以上、そういった情報からは距離を置くのが適切です。

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