きっと世間は3.11よりも野球（WBC）のことだったり、あるいは投資界隈ではシリコンバレー銀行の話に注目が集まっていることでしょう。
追悼や過去の反省よりも、現在進行形で直面している課題やイベントを何とかする方が重要でしょうし、誰もが思い出に浸れるような余裕があるとは限りません。
「まず生き残れ。儲けるのはそれからだ（Survive first and make money afterwards）」
ソロス氏の言葉は、市場や投資にとどまらず、震災のような災害やロシアによるウクライナ侵攻によって、より重みを持つ言葉となってしまいました。
もちろん金融機関も例外ではないでしょう。
カリフォルニア州の銀行規制当局やFDIC（米連邦預金保険公社）は、過去の反省から先手を打ったようにも見えますが、それが間に合ったかどうかは分かりません。
来週は空売り勢が非常に元気かもしれませんが、それを跳ね返せるだけの舵取りを果たして規制当局ができるのか。
リーマンショックほどではないでしょうが、それなりに試される展開が想定されます。
蛇足ですが、植田日銀新総裁は本当に面白いタイミングでの就任となりそうですね。
