一時期大人気だったETF「アーク・イノベーション・ファンド」【ARKK】でお馴染みのアーク社ですが、2023年に入り市場が少し反転し好パフォーマンスが期待できるにも関わらず、旗艦ファンドのARKKを除く全てのファンドで資金流出が続いているそうです。
流行りものの辛いところではありますが、流行ってしまうと廃ってしまう典型例なのでしょうか。
もっとも最近思うのは、アーク社としては得意な相場のサイクルではそれなりに結果を出しているにも関わらず、投資家が良いリターンを享受できていないのは、暴落時に資金を流入させておきながら復活局面が到来する前に手仕舞ってしまい結果的に損をしている方が多いということに他なりません。
辛うじてARKKには資金が流入しているようですので、何とか良い波に乗れている方もいらっしゃるのだと思いますが、大きなリターンを狙うアクティブ系の商品はパッシブ系に比べてボラティリティーが高い傾向がある分、荒波に揉まれる必要があるのです。
キャシー・ウッド氏の神通力の低下もありますが、投資家の過度な期待が招いた結果と言った方が適切のような気もします。
一周回ってリスクとリターンの関係は、結局極めてシンプルなものなのかもしれません。
