ハト派

2023/05/02

投資

 

小難しい論理をこねくり回したところで、ハト派的なアプローチがもたらしたのは円安株高です。


一周回ってこの単純な構図をどう解釈するのかは、投資家各々の判断ということになりますが、そう遠くないうちにその単純な図式が維持できなくなるであろうということも、かなりのレベルで織り込まれていると考えられております。


米国の景気後退が引き金となるのか、日本国内の物価上昇がネックとなるのか、何れにせよインフレと金利の上昇がもたらす環境悪化が、どの域にまで達するのかという問題でしょう。


審議委員時代の論調を多少なりとも確認すれば、今回のスタンスは想像に難くない雰囲気でしたが、市場関係者は学者出身故にタカ派的とまでは行かずとも多少なりとも軌道修正の道筋を付けることを見込んでいたのでしょう。


この流れが続くとは限りませんが、逆に言えばそれだけ市場の下落に賭けている層が多いということです。


「人の行く裏に道あり花の山」の格言は中央銀行総裁にも当てはまる内容だということでしょう。

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