異次元緩和とは何だったのか、10年経過し当時の議事録が公開され当時のやり取りと、今現在の市場の姿と照らし合わせある種の答え合わせの瞬間です。
その検証が正しかったかどうかは、時代と共に評価が変わることもあるかもしれませんし、立場によって捉え方が異なることもあるでしょう。
あれから10年、色々とありましたが株式市場や投資家にとってはリターン的には良い10年だったのではないでしょうか。
ただ、経済や社会が好転したかと問われると、恩恵は一部の方にとどまっているのかもしれません。
中央銀行総裁は本人の能力やキャラクターだけではなく、時の政権との相性や市場の局面、要は引きの強さも求められます。
プロパーのセントラルバンカーからギャンブラーへのバトンタッチ、多弁に語っていたのが白川氏側だったのは当然といえば当然かもしれません。
10年半後、植田氏の議事録が公開される頃、黒田氏の評価はどうなっているのか、こっちの方がネタ的には面白い気がします。