格付け会社の事情もあるのは事実ですが、彼らにとっても沽券に関わる話です。
格下げにはそれ相応の理由があります。
その一方で米国の政府や識者の反応は2011年の頃よりも過剰に反応し、以前よりも余裕を感じられなくなっているようにも感じます。
時代が変わったと言えばそれまでですが、ロシアや中国のように本気でドル決済からの脱却を画策している動きがあるのも関係あるでしょう。
米国債ひいては米国に対する威信の評価としての格付けは、ナショナリズムに火を付けます。
バブル期の日本にもそういう勢いはあったでしょうし、今の中国はまさにそうでしょう。
国の信用をその国自身が評価するのは、どうしても手前味噌になります。
そういった反応は米国であっても変わりはないのです。