相場自体が好調でも、プロゆえにヘッジをかけておく必要があり、結果的にそれが高くついたという事例は随所に転がっております。
もちろんこういったヘッジコストが高くついた事例ばかりを取り上げることはフェアではなく、逆に下落相場においては相当な損失を回避あるいは利益を叩き出しているとも見ることができます。
超長期的な目線で見れば、どちらも市場から恩恵を受けていることにはなりますが、長期投資家とトレーダーは同じ盤面の上で異なるルールでゲームをしているくらいに違う種目と化しております。
どちらのプレーヤーもいるからこそ市場は成り立っているのですが、やはりゼロサムゲームの勝負よりもプラスサムゲームの方に寄せた方が期待値も勝率も高くなるものです。
ただ、平均では満足できない大勝ちを望むのであれば、ヘッジは避けて通れない手段なのかもしれません。
万人向けではない手法にチャンスを見出すのも大いに結構だと思います。
それでも基本に忠実なスタイルだけでも相当なものが手に入るのもまた投資です。