個人投資家一人ひとりが動かせる額というのは大したことはないのかもしれません。
もちろん中には機関投資家並みの資産規模で個人運用している方もいらっしゃるでしょう。
ただ、これが国民単位での動きとなると動く額も違ってきます。
現在は日本の国内市場の取引の7割以上は海外投資家によるものと言われておりますが、もし仮に日本人の貯め込んでいる預貯金のうちの僅か数%が株式投資に回れば、海外勢と国内勢の比率は逆転するとさえ言われております。
国内勢が本気で投資をすれば、大雑把な概算でも日経平均でいうと5〜6万円のレンジには軽く到達する余力が日本には存在しているのです。
しかしながらその資金が向かうべきは日本国内ではなく対ドルです。
資産運用のセオリーとしては世界分散でしょうし、シャープレシオを気にしながら効率的な運用を望むのであれば米国やドルに執着する必要はありません。
その意味を本当に理解した上で投資すべきかどうかは定かではありませんが、日本の立ち位置というのはそういう位置にいるということです。