投資においてこれ程わかりやすいヤラセがある世界も珍しいかと思われますが、IPOの初値が公開価格を上回りやすいのはヤラセです。
公募割れを避けるというのは主幹事社の至上命題であり、そこに失敗は許されません。（それでも下回ってしまう銘柄も出てしまいますが）
リテールの営業ツールとしてお得意様に割り振ったりポイント制にして釣ったりと、わかりやすく顧客が喜ぶ以上致し方のない部分もあるかと思います。
IPOもやり方次第ではそれ相応に儲かるのだと思われますが、そのためのリテールとのお付き合いや待機資金を考えると、他の投資先の方がパフォーマンスは高かったというケースも多いです。
あくまで余剰金による娯楽程度であれば、新興企業を知る上でも良い学びになるかもしれませんが、IPOの実態は黎明期のマネーゲームと、とりあえず便乗して単に儲かれば良いという宝くじ的なノリの方が強い気がします。
そしてこれも市場の原動力の一つであることに変わりはありません。
