大災害債

2024/01/21

投資

 

保険業界がカバーしきれないほどの大きなリスクを引き受けることで手に入れられるリターンというものがあります。


昨年はそれがうまく機能していたそうです。


大手が手出しできないリスクを取ることで高パフォーマンスを手に入れるというヘッジファンドらしさも感じますが、予想を外せば市場の調整弁として散って行くのです。


社会的な意義のあるリスクの取り方もある一方で、空売りができる世界である以上、人の不幸や損失に賭けることで莫大な利益を手にすることができるのもこういった商品の冷徹な現実でもあります。


社会的な意義のある投資が必ず儲かるとは限りませんし、市場は取引が成立する限り様々な思想の行動を肯定してくれるものです。


大規模災害も賭けの対象である以上、究極的には正しさよりもリターンを手にし自らの正しいと信ずるところにお金を使うことができるのが成功した投資家の特権なのかもしれません。

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