一言にヘッジファンドといっても「顧客の資産を増やす」という目的以外は、手法も目標設定も様々でしょうから、単純な業界全体での資金流入流出で語るのもどうかと思いますが、昨年は比較的好調な相場だったにも関わらず資金流出が続いたそうです。
そもそものトレンドとして、アクティブからパッシブへの大きな資本移動が継続しているのがここ四半世紀のトレンドであり、ヘッジファンド自体が古典芸能化しているのは紛れも無い事実です。
かつて第一線でご活躍されていた方には申し訳ないですが、今の時代他人の資産を転がしている暇があったら、起業なりAI等の最先端分野で活躍した方が良く、金融なんぞ下らない分野にリソースを割いている時間はコスパなりタイパが悪い、イケてない分野になってしまったのです。
かつては企業の時価総額ランキングも銀行をはじめとした金融機関が席巻する時代がそれなりに長く続いておりましたが、今では業界全体ですら大手IT１社にすら届かないくらいの規模になってしまいました。
新しい価値を見出し投資するという醍醐味や、市場の逆を突き出し抜くことで利益獲得できるという部分において、高額な報酬も含め魅力ややりがいなどもあることに違いはありません。
ただ、其処にしがみつくのは政治家や弁護士、医師等も含め既得権益な職業と同じ穴の狢に成り下がったということです。
職業というのはどのような分野であっても、やがては陳腐化して行くものです。
それは投資家とて変わりはありません。
