アカデミアを離れ投資の世界で学術界隈出身者の力を見せつけたという意味においては、ジム・シモンズ氏の功績の大きさは計り知れないものがあります。
全ての分野がというわけではありませんが、食えないと言われる学者の世界にパラダイムシフトを引き起こした側面があることは否定できません。
その一方で、同じ数学分野であってもグリゴリー・ペレルマン氏のような生き様もあるわけです。
シモンズ氏は民主党側の献金者でしたが、同じルネサンス・テクノロジーズでもロバート・マーサー氏は共和党（というかティーパーティー）側ですので、手法と思想は必ずしも一致はしないということでしょう。
手数料を考慮しても市場平均を遥かに凌駕するメダリオンが凡百のファンドとは異なることは、たとえ推奨するスタイルの立場は違っても、認めざるを得ない実績です。
ご冥福をお祈りいたします。
