プロ倫

2019/06/17

書評



SPDRマンです。

ETFの紹介シリーズを開始した際には、
不覚にも自分が利用していないETFの紹介から入ってしまいました(汗)

この反省をもとに、本の紹介シリーズを開始するにあたり、
最初の一冊に何を選べば良いのか考えあぐねていたら、
ブログを更新できなくなりそうになったので、
もはや説明不要なレベルのド定番を紹介することにしました。

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(通称:プロ倫)

ドイツの社会学者マックス・ウェーバーの本です。1905年頃の本です。
アメリカでは大恐慌直後の1930年に、タルコット・パーソンズの英訳で出版されました。

20世紀の名著ですので、要約などは様々な解説書やネット上の記事があるかと思いますので、
本の内容の紹介は他のサイトに譲るとして、
なぜこの本が、米国株投資家にとって重要なの書籍なのかを説明したいと思います。

投資先として、世界の様々な国を比較すると、
プロテスタントの国々(アメリカやイギリスあるいはオランダ、スイスなど)の企業に
魅力を感じている方も多いのではないでしょうか。
これは、市場の成長性でしたり(グロース)、株主への還元の積極性(高配当・自社株買)、
税制の問題が原因であるというのは、投資家の方の、大方の見解だと思います。

その合理的な市場形成と株主還元の原点となっているのは、
禁欲的プロテスタンティズムであり「利潤の肯定」と「利潤の追求の正当化」です。
宗教的に高く評価されるものではなかった「金儲け」を、行動的禁欲によって仕事に励み、
その結果として得た利潤であれば肯定されるとしたことで、近代資本主義が発展しました。

つまり、節約して蓄財し、投資して利潤を生み出し、
科学的合理的精神に基づいた労働で生産性を高め、
筋トレなども含めストイックな生活で財を成すことが、神的にもOKになったのです。

おそらくそれを体現すべく日々活動している方々の記録の断片が、
米国株の投資ブログなのです。

SPDRマンも質素・倹約・資本主義の精神で、
この活動に今後も参画を続けていくつもりです。


【追記】2019.07

書評の第一弾として、非常に硬派な本を紹介いたしました。
米国株ブロガーさんの書評は実践的な書評が多いため大変参考になりますよね!
SPDRマンは社会科学と株式投資をテーマに書評を続けていこうと考えております。
そう宣言しておきながら、いきなりファンダメンタルズ分析の投稿をするかも
しれませんが(笑)とはいえ、ガチガチな内容ばかりですと、
そのうち全く読まれなくなってしまうと思いますので、少しは役に立つ
ネタ系の本も取り上げていきたいと思います。


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