新経済連盟、経済団体としては初となる「新経連株価指数」を発表
(出典:PR TIMES 2019年6月20日 14時00分)
SPDRマンです。
一昨日、日経平均のことを持ち上げておきながら、翌日に調子の良くなかった日経平均を目撃し、米国ETF中心で運用していることに安心してしまった自分がいます。(円建てで考えるとS&P500指数もダメでしたが…)
そんな日本株でも、成長株に投資すればしっかりと市場をアウトパフォームすることができるという、なんとも頼もしい?リリースがありましたのでご紹介いたします。
そもそも、新経済連盟とは?というところからになるかと思いますが、前身は2010年に大手IT企業を中心に「eビジネス推進連合会」として発足し、2012年に現在の名称である「新経済連盟」に改称したようです。
2010年の発足当時はの会員企業は1665社でしたが、2012年の「新経済連盟」発足時は779社、そして2019年4月1日時点では525社の会員企業で構成されています。現在の代表理事は楽天の三木谷浩史氏です。(出典:新経済連盟 団体資料)
6月20日に開催された「新経済サミット2019」という会合で、「新経連株価指数」(略称:新経連指数)を発表しました。
新経連指数とは、新経連に加盟する一般会員でかつ、東京証券取引所の主要市場に、上場する企業を対象にした株価指数です。経済団体が、加盟する上場企業の株価を指数化して発表するのは、日本初の取り組みとのことです。
指数の詳細は下記の通りです。
名称:新経連株価指数(Japan New Economy Index)
構成銘柄数:96社(2019年6月5日現在)
対象銘柄:一般社団法人 新経済連盟に加盟する一般会員のうち、
東京証券取引所上場銘柄(市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQ)
銘柄入替え方法:毎年8月1日を基準日として、9月1日より銘柄定期入替えを実施
算出方法:浮動株調整時価総額加重平均型(3%キャップ付き)
算出開始日:2019年6月5日(水)
2019年6月20日(木)より新経済連盟のウェブサイトにて、毎営業日更新
起算日:2012年6月1日(終値)
基準値:1,000ポイント
算出委託先:STOXXリミテッド社(ドイツ証券取引所グループ)
約100銘柄に分散されたインデックスということで、十分に分散が取れております。ただ、会員を随時募集している経済団体なので、銘柄選定に、格付け会社や投信会社による審査等は行われておりません。
言わば上場して加盟できれば組み込まれるということになります。新興企業を中心とした経済団体ですので、経営にある程度余裕がなければ会員を続けられない、または団体と方針が合わなければ脱退してしまうという効果もあってか、それなりに入れ替わりがあるようです。毎年1回銘柄を定期入替しておりますので、指数としては一般的な運用ですね。
その甲斐もあってか、発表資料によりますと、起算日である2012年6月1日から、2019年5月末までを見ると、「新経連指数」の上昇率は約4倍に達しています。これは日経平均やTOPIXの上昇率を大きく上回りますし、同期間であれば、S&P500指数やナスダック総合指数の上昇率を上回ります。(起算日がとっても良い日付なのかもしれませんが)
新経連指数のチャート
(出典:発表資料より)
このような変わった指数をたまには見てみるのも、もしかすると今後の投資の参考になるかもしれません。
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